郎朗 - Lang Lang

2010年5月21日 ロイヤル・アルバートホール

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Programme
Beethoven
Piano Sonata No.3 in C major, Op.2, No3

Beethoven
Piano Sonata No.23 in F minor "Appassionata", Op.57

Albeniz
Iberia Book 1
Prokofiev
Piano Sonata No.7 in B flat major Op.83



去年の10月に取ったチケット。
その時は「そんな先なのに」なんて友達同士で笑っていたのに、とうとう楽しみにしていた日がやってきました。

ホールの後ろ側から。ボックスオフィス側です。
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そのお向かいにはロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック。
娘も先月バイオリンの集中コースに3日間通いました。
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私がLang Langの事を初めて知ったのは、BBCで2年ほど前に放送された「Classic Star」という番組でした。
これは、10代の楽器を演奏する若者を何百人とオーディションし、勝ち残った10人を1カ月音楽収容キャンプ(言い方悪いなあ、、汗)に入れ、今まで彼らが経験したことがないような「音楽」の場を与えます。ショッピングセンターでの生演奏、ちょっとグレたティーンネージャーへのコンサート、ジャズへの試みなどなど、音楽学校に行っている子でさえ、ちょっと引いてしまうような試練がたくさん待っているのですが、こうした「プレッシャー」を与えることで精神的強さをつけさせていくんですね。
Lang Langは、確かセミファイナルで4人だけ残ったあたりで登場したと思います。
その時彼こう言いました。
「自分の弾く曲を楽しんでください、心から愛して下さい。あなた達は自分が考えている以上にそれができるはずです。なぜならステージがあなた達がいるべき場所なのだから。ステージに立っているときは、あなた方はすでにスターなのですから。」
当時25歳。彼はスペシャルな人だな、これが第一印象でした。

それから人間的に彼に興味を持っていました。このピアノの音は彼の人間史から来ているんだろうな、と。
彼が書いた自伝は、私たちが同じアジア人として見る「中国人」そのものを伝えています。
「1番でなければ意味がない」 - 革命のために自分の人生をあきらめた世代が生んだ一人っ子ポリシー。勝ち抜く、勝ち抜かなければいけない、というプレッシャーは相当なものだったのでしょうね。
コンクールの1等賞もカラーテレビ。次はクマのぬいぐるみ。
自分が一位になれるとおごって臨んだコンクールで3位にも入れなかったLang Langは、このぬいぐるみをいつもピアノの横に置いて、練習で失敗すると投げまくったそうです。(←私みたい、こわ~い)

そんなLang Langは数々のコンクールを体験し、アメリカに渡ってもすぐに芽が出ませんでした。
たまたま夏の音楽祭で予定されていたピアニストが不調で出れなくなり、彼の昔のオーディション用レコーディングを覚えていたエージェントが助っ人で呼んでくれた、、それが彼の現在への一歩だったそうです。

本の中で彼は、お母さんの事をとても恋しがっています。
10歳の子供が母と離れて1年に1回会えるか会えないか。。お父さんは 母に会ってしまうことでピアノの練習に妨げになっていけない、とわざと里帰りもせずお母さんの呼び寄せもしません。
母は遠い田舎で息子の将来を信じて働き仕送りをしていました。彼が音楽家として成功し始めた時に、何が一番嬉しかったか。。それはお母さんに頻繁に会いに行ける飛行機代が買えるようになった事、住み心地の良い家を買ってあげられた事だったそうです。

Appassionataはピアノが下手な私でも大好きな曲の一つ。
聴きながら彼の自伝の事を思い出しながら、しっとりと聴かせてもらいました。PPで弾く音がとても繊細だからこそ大きなfffがあまりのダイナミックスの違いで印象的だったのだと思います。


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アンコールは、なんと彼のトークも加えショパンを4曲。
Tristesse(Etudes Op.10. No3)が弾かれた時は、胸にジーンと来て涙が出てきました。
心で弾くピアノを心で聴く、て とても贅沢ですよね。

かなり惚れこんでいる私は、2011年5月のチケットもすでに買いました。
引出しに大切にしまってあるので、家が火事にだけはあいませんように。。と毎日祈っています。

「里はなれ わが指が弾く ピアノソナタ 母に聴かせたい 母だけに弾きたい」
by thallo | 2010-05-28 07:43 | Music


ファインダー越しの素敵なイギリスをお届けします♪


by おごしゅ

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