ラフマニノフ 交響曲2番

2010年6月12日 夏のコンサート

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Wagner
Prelude Die Meistersinger

Brahms
St Anthony Variations

Litolff
Scherzo (Concerto Symphonique No. 4)

Rachmaninov
Symphony No. 2



自分のコンサートの後は、いつも胸にぽっかり穴があいて自分自身が空っぽになったような気がします。

今回もまさに同じ。
でも、いつもとちょっと違ったところは、演奏中に胸が一杯になって泣きそうになったこと。

ラフマニノフの交響曲2番は、1907年に結婚や娘の誕生など彼自身の私生活が充実していた時期に書かれたものです。
それは曲の作りにもとても良く現れていてとても明るい仕上がりになっています。また同じモチーフが時には早く、時にはゆっくりと、ずっと全章通して貫かれていくのが大きな特徴。
特に3楽章はとてもゆったりとした綺麗な章。冒頭部分のクラリネットの2分18秒の心臓破りのソロは、聴いている人の心にジーンと来ます。
私は通勤中に聴くたびになぜか「NHK朝の連続ドラマ」のイメージがあり、頭に浮かぶのは「最上川」。河川沿いに一生懸命自転車をこいでいる女子高生一人。
あらあら、静岡出身なんだから「大井川」を思い出せばいいのに。。それとも毎日見ているテムズ川なんてものがあるのに。。
きっとあのゆったりとした最上川の幅の広さと水の多さの印象があったからだと思います。

4楽章は、全楽器総出演!とも言えるパワフルで華やかな章。何度聞いても大好きなクライマックスです。
娘と一緒に聴いていた時に、「これってディズニーのシンデレラに出てくる曲みたい!」と言われた事がありました。
面白い発想。う~ん、でも確かにそうかもね。早いパッサージュなんて 12時の鐘とともにシンデレラがかぼちゃの馬車にのって急いでお城から帰ろうとしている場面が想像できるかも。
そのあと、シンバルがジャジャジャ~ンと入って、どんどんテンポがエスカレートして迎える最後はまさにハッピー・エンド。

初めてこの曲をやる、と決まって改めて全曲聴いた時、頭に浮かんだことは二つ。
「絶対やってみたい!」「これは難曲(演奏時間1時間)」 - 複雑な思いでスタートをしたリハーサルの数は計9回。
大編成のこの曲、練習しても練習しても自分が本当にできているのがどうか分からなくなってしまうことばかりで プレッシャーばかり感じていた2か月だったように思います。
それでも、「今回は一音も落とさずきちんと吹きたい」と決めていたのは、メンバーの一人が今回のコンサートを最後に去る、ということが分かっていたからでした。

12年間 私達のオケでクラリネットを吹いていた高校教師のアンドリュー。
この8月に結婚をし、ケニアに行ってしまいます。
リハーサル中に、上手にできなくて何度も指揮者からとっちめられた注意された私を助けてくれたり励ましてくれたり、週1回しか会うことがなくても個人的にとても気があう仲間だったのに寂しくなるなあ。。
彼の最後のコンサートがラフマニノフで、大きなソロがあるって - 偶然なんだけど最高のしめくくりだな、と思いました。

本番中はいろんな事がたくさん思い出されて、何度も涙が出そうになりました。
最後に、指揮者がアンドリューの事を紹介した時には、女性陣でこっそり目じりを抑えていた人が何人も。。きっと他のメンバーも同じような気持ちだったと思います。
いつも以上に気持ちが入ったコンサートになって、私達らしいラフマニノフに仕上がったんじゃないかな。みんな、ありがとう。(さすがに疲れましたけどね)
アンドリュー、ケニアに行っても体を大切にお幸せにね。

コンサートでは 必ず楽器と一緒にステージに持っていくおまもり。

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去年の夏に杏さんからいただいたハンカチと 娘が学童クラブで作ってくれたネックレスとピアス。

緊張して手に汗を握るとき、お休みで楽器を膝の上に立てている時、杏さんのハンカチはいつも私を助けてくれます。昨日のコンサートでも私の気持ちを何度も落ち着かせくれました。

以前 娘の合唱のコンサートと私のコンサートがダブルブッキングになった時、申し訳ない気持ちで一杯でした。でもどうしても抜けるわけにいかない(オーボエは二人しかいないからね)。。。
その時に、「コンサートでつけてね。」と、プレゼントされたのがこのネックレスとピアス。
どんなブラックドレスをきても(←馬子にも衣装)、この二つはいつも同じです。

これから9月まで3カ月のブレイク(夏休暇)に入る私達のオーケストラ。
皆と会えないのは寂しいけれど、木曜日の夜がユックリできるからちょっと嬉しいのも事実。普段できないことをしてみたいな、と思っています。

「車窓越し 見えるテムズは 最上川 君をわすれない ラフマニノフ」
by thallo | 2010-06-14 07:23 | Music


ファインダー越しの素敵なイギリスをお届けします♪


by おごしゅ

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